
お手軽にできる電球交換
「浴室の雰囲気を変えたいけれど、大掛かりな工事は大変だし少ない予算でできないかな?」そんな時は電球交換をおすすめします。手軽に行えますし、現在取り付けられている電球を取り外し、新しい電球へ付け替えるだけで浴室の雰囲気をガラッと変えることができます。形状や色合いなど様々な電球が各メーカーから発売されていますので、規格に合わせてお好みのものがお選びいただけます。 新しく付け替える電球を選ぶには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。 下記のポイントに気を付けて電球を選びましょう。・口金のサイズ
電球の根元にある金属部分を口金(くちがね)といいます。ソケットにねじこんで電球を取り付ける部分となりますので、このサイズが合うものを選びましょう。 日本国内で主に導入されているサイズは11ミリメートル ・12ミリメートル・14ミリメートル・17ミリメートル・26ミリメートルのものがあります。 サイズ違いのものを購入してしまうと電気はつきませんし、最悪の場合は電球が壊れてしまいます。必ず事前に口金のサイズを確認しましょう。・口金の種類
口金はすべて円柱形をしており複数の種類はありませんが、口金の種類を大きさごとに型番で示しています。日本国内でもっともよく使われているのがE26と呼ばれる、サイズ26ミリメートルの一般的な形状の電球です。E26以外では、E17と呼ばれる少し細い形状をした口金があり、シャンデリア球やミニクリプトン球に使用されているものがあります。 E11はスポット電球やハロゲンライトなどに採用されている細い形状の口金です。デザインをすっきりと見せることができます。口金のサイズを計測して確認した上で、口金の種類を選ぶようにしましょう。・電球の色
電球で主に使用される色では、昼光色(寒色系の青っぽい色)・昼白色(自然な白っぽい色)・電球色(暖色系のオレンジっぽい色)があります。色によってイメージが大きく違ってきますので、ご自分の希望に合った電球色を選びましょう。実際の電球の使用感や評価などを知りたい場合は、レビューサイトで星の数を参考にしたり、各メーカーのお客様相談室のページで回答を見てみるとよいでしょう。過去の質問が投稿者名・投稿日ごとに記録されていて、メーカーからのフィードバックが記されています。ショッピングサイトへログインした際に、新規登録されている商品の特徴を見てみるなど、幅広く情報を集めると自分の好みの電球探しに役立ちます。商品に対する評価の投票数なども、商品選びの基準にしてみると良いかもしれません。
LED電球に交換する際の注意点
浴室の電球を安全にLED電球へ交換するためには、いくつか注意点があります。 下記のポイントに気を付けてLED電球交換を行いましょう。・対応ワット数が合っているか?
照明器具には、必ず対応ワット数が表記されています。従来の電球のように「100W(ワット)」と表記されている場合は 、100ワット相当の明るさとして表示されていることになりますが、LED電球の場合は実際の明るさを示すlm(ルーメン)で表記されている場合があります。電球を付け替える照明が何ワットまで対応しているのかを事前に確認し、対応しているワット数のものを選びましょう。・防湿照明器具に対応しているか?
室内の照明器具の電球交換を行う場合は、室内灯に対応した一般的な電球を選択すればよいのですが、浴室で使用する電球は防湿形の照明器具に対応しているタイプの電球を使用する必要があります。室内灯と違い、防湿形の照明器具はケースの内側がゴムパッキンで加工されているなどの湿気対策がとられています。電球を選ぶ際に、商品説明の中に「防雨防湿形」もしくは「防湿形」の表記がされているかを確認しましょう。・密閉型の照明に対応しているか?
室内灯では電球が直接確認できるタイプのものがありますが、浴室の照明は内部へ水を浸入させないために密閉された照明になっています。密閉型器具に対応しているか、商品説明で表記を確認しましょう。種類豊富な照明器具
浴室で使用されるタイプの照明は密閉型かつ防湿型のものとなりますが、色々な種類のものが出ていますので選択肢は豊富にあります。・壁面設置タイプ
浴室の壁面に設置するタイプの照明器具です。半球型照明・・・半球形のカバーで覆われた照明です。
丸型照明・・・丸い形のカバーで覆われた照明です。
キューブ形照明・・・キューブ形のカバーで覆われた照明です。
上記3点はカバーの形状が立体的な照明で、ケースの内側に電球を取りつけるタイプの照明です。
・天井設置タイプ
浴室の天井に設置するタイプの照明器具です。直接天井面に取り付けることで、浴室内全体を照らします。シーリングライト・・・平たい形状の場所をとらないタイプの照明です。
ダウンライト・・・天井に埋め込まれているタイプの照明です。
壁面・天井ともに設置可能なタイプの照明もあります。
・光色切り替えタイプ
スイッチにより電球の色を切り替えられる、「光色切り替えタイプ」の照明器具があります。明るさを重視した昼光色の灯りのものと、リラックスするための深い電球色を場面に応じて切り替えられるなど、スイッチで光色を切り替える機能を備えています。
また、取りつけ位置以外では、光を飛ばす方向をタイプごとに選択することができます。
浴室の全方向へ光を配分する全方向タイプ、広く光を届ける広配光タイプ、電球の下方向へ光を届ける下方向タイプ、球体の形のボール型やシャンデリア型などの種類があります。

照明器具の交換方法
実際に照明器具を交換する場合の手順の一例は以下の通りです。1.照明のスイッチを消します
浴室の照明スイッチをオフにして、照明を消します。2.ブレーカーを切ります
浴室の照明のブレーカーを切ります。ブレーカーが入ったまま照明交換を行うと、漏電や感電の危険性があります。
3.照明カバーを外します
照明カバーを照明本体から取り外しします。丸型の照明カバーの場合、反時計回りに回転させながらはずします。浴室を暖めるとパッキンがやわらかくなりますので、カバーが外しやすくなります。湯気で照明器具が濡れている場合は、必ず水分を拭き取ってから外してください。4.古い電球を外します
照明本体から古い電球を取り外します。 電球を回転させながらソケットから取りはずしてください。5.照明本体のネジを外します
工具を使い、照明本体を固定しているネジを外します。6.新しい照明本体の土台を設置します
新しい照明本体の土台を設置する際は、ゴム製のパッキンを巻き込まないように注意してください。本体と壁の間に隙間ができてしまうと、防水効果が無くなり大変危険です。
7.新しい電球をはめこみます
電球を回転させながらソケットにはめこみます。8.照明カバーをはめこみます
新しい照明のカバーをはめこみます。9.ブレーカーを戻します
照明交換が終わり、電球や照明本体にグラつきなどがないかを確認してからブレーカーを戻します。10.照明のスイッチをつけます
照明のスイッチをつけ、交換後の照明が問題なく点灯するかを確認します。この時に照明がつかない場合は、今一度ブレーカー切ってから照明の設置状態を確認します。
照明を同じタイプの物へ交換する場合は、上記手順のみで交換可能なケースもありますが、 今まで使用していたものと違うタイプを取りつける場合は、照明本体を設置する際にドリルで新しいネジ穴を開ける必要などが出てきます。また、浴室は水気のある場所ですのでブレーカーを落とし忘れた場合など、漏電や感電の危険性が高くなります。浴室の照明器具を交換したい場合は、自分の手で行うよりも電気工事のプロへ依頼する方が安全で確実です。

まとめ
浴室は一日の疲れを取りリラックスする場所です。 「今使用している照明ではいまいち安らげない、もっと優しい色合いの照明へ交換してみたい!」という方や、「もっと浴室全体を明るく照らしたい!」など照明でお悩みの方は、照明交換をして快適な浴室空間を手に入れましょう。毎日浴室へ向かうのがより一層楽しくなること請け合いです。 浴室の照明交換をご希望の際は、安全のためにも電気工事のプロへ依頼することをおすすめします。【照明器具に関する記事はこちら】
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