
夜、家に帰ってきて玄関に入るときに、両手が荷物でふさがっていて、カギを探すのに苦労した…。玄関照明のスイッチをつけようとしても、暗くてよく分からず手間取ってしまった…。きっと誰しもそのような経験があるのではないでしょうか。
このようなことが毎日続くとなると、かなりのストレスになってしまいます。そんなあなたのストレスを解消してくれるのが、パッと自動でつくライトです。玄関に人感センサー付きのライトがあれば、帰宅したときに家の中に入るのが、もっと楽になります。
玄関照明に人感センサーを使いはじめたら、その便利さに驚き、手放せなくなることでしょう。今回は、そんな便利な人感センサーの種類や取り付け方、費用などについて詳しくお伝えしていきます。
玄関照明には、人感センサーを取り付けるべき?
玄関には、本当に人感センサーを取り付けるべきでしょうか?結論から言うと、取り付けるべきです。人感センサーを取り付ければ、現状が改善されることが多くあるからです。
玄関に人感センサーは必要?
冒頭でも挙げたように、夜家に帰ってきて玄関に入るときに、両手が荷物でふさがってしまうのはよくありがちなことです。そのようなときに、自動でライトがついてくれれば、カバンの中もよく見えます。
暗闇の中、荷物を持ちながらカバンの中のカギを探してもたもた…。そんな動作をしなくても済みます。自動で点くライトは、スイッチを押すという動作をしなくても良い点が、とても便利です。
人感センサーのメリット・デメリット
玄関照明に人感センサーを取り付けるメリットは、ほかには以下のようなものがあります。
・消し忘れ防止
人感センサーはスイッチが要らず、人を感知して自動で灯がつくため、電気の消し忘れをするということがありません。スイッチがないとつけっぱなしにすることがないため、電気代の節約にもなります。
・子供も安心
スイッチまで手が届かない子供も、人感センサーがあれば、暗い廊下や階段などを歩かずに済みます。小さいお子様がいらっしゃるお宅では、人感センサーは大活躍です。
・防犯効果
また自動で玄関に灯がつけば、留守中の防犯対策にもなり安心感があります。人感センサーによってパッと灯がつけば、ピッキングしようとしていた空き巣もヒヤッとすることでしょう。
玄関照明に人感センサーを取り付けるメリットがあれば、デメリットも存在します。便利な一方、自動センサーゆえのデメリットをご紹介します。
・消えてほしくないときに消える
人感センサーは一定の時間が経つと、自動的に消えてしまいます。こちらが今ついていてほしいのに、と思うようなときに消えてしまうと、身体を動かしてセンサーに人を感知させないといけません。
・人の動きが活発な所では不向き
寝室や台所など、人の動きが頻繁に起こるようなところには、人感センサーは向きません。料理をしている間に動き回ったら、灯がついては消える、ということではとても料理に集中できないでしょう。寝室で寝返りを打つたびに灯がともっては、寝るに寝られません。
しかし玄関や廊下、トイレなど、用途によって場所を選べば、人感センサーはとても便利といえます。設置する場所を考えるとよいでしょう。
人感センサーの種類
人感センサーにもさまざまな種類があることをご存じですか?人を感知するセンサーの違いによって、種類が分かれています。
・熱センサー
熱センサーでは赤外線を利用して、周囲の温度変化を察知します。人の熱を感知することによって、作動するものです。
・光センサー
光の波長の違いを利用し、物の外観などを察知することにより、作動します。
・音波センサー
音の反応で、物の外観などを感知し作動します。
・明暗センサー
明るいと反応せず、暗いときだけ反応するセンサーです。多少薄暗くても自動でつく、など明暗の反応を調節してくれる商品もあります。
・LED
LEDとは、別名「発光ダイオード」といい、電気を流すことで発光する半導体のことをいいます。時間がかからずに、すぐ明るくなります。
しかも消費電力をかなり抑えられるため、電気代を節約できます。寿命も長く、電球交換を頻繁にしなければならない、ということがありません。また紫外線を出さないので、玄関などの屋外でも、虫が寄り付かないというメリットがあります。
人感センサーは自分でも取り付けできる?

工事をしなくても、ご自分で人感センサーを付けることができます。
人感センサーは自分でも取り付けが可能
ご自分で人感センサーにするには、今お使いの照明器具に人感センサー付きの電球をつけるか、センサー内蔵の照明器具に交換をするという2つの方法があります。
人感センサーには、LEDがおすすめ
LEDは明るい上、消費電力が少なく節電にもなるのでおすすめです。LEDにも光の種類があり、オレンジ色を帯びた「電球色」、ナチュラルな雰囲気の「昼白色」、真昼の日光に青みを帯びた「昼光色」があります。
暗い夜の玄関などには、目に優しいオレンジ色の「電球色」が人気です。
人感センサーの取り付け方
電球だけ変える場合は、人感センサー付きの電球をホームセンターなどで購入し、そのままお使いの照明器具にくるくると取り付ければ使えます。
人感センサー内蔵の照明器具に代える場合は、照明器具のサイズによって2通りのやり方があります。
小型の照明器具の場合は、直接玄関の壁にビス止めします。大きめの照明器具でしたら、押込スイッチボックスという、壁内に埋め込むタイプのものになります。
人感センサーの取り付けを、業者に依頼する

玄関など、電圧の高い配線を付け替えるには、専門の資格を持った業者に依頼するのが安心です。慣れていない人が下手に自分で工事をすると、スイッチ交換の際に火花が出ることなどもあります。
工事内容とは
玄関のライトを人感センサーにするには、玄関ライトの交換の工事をすることになります。この工事は、リフォームの中でも、比較的費用が安くて済む工事です。100ボルトの電源の配線を付け替えるので、電気工事士という専門の資格が必要になります。
事前に人感センサー付きライトを購入しておき、取り付けだけを依頼することで、費用を抑えることもできます。また、室内の電気工事のついでに依頼すれば、費用を抑えて工事をすることも可能です。
費用の相場
業者に頼んで人感センサーを取り付ける場合の費用は、数千円ほどです。玄関やトイレのスイッチは、電圧が高いことがあるので、慣れない人がすると危険です。ほれほど高くないので、安全のためにもプロにお任せした方が安心でしょう。
業者選びのポイント
ご自宅から離れている業者だと、出張費が多くかかってしまいます。できるだけ近所の業者に依頼することで、費用を抑えることができます。
複数の業者に見積もりをとってから、価格が安くて一番信頼できそうな業者を選びましょう。
まとめ
今回は、人感センサーについてお伝えしてきました。人感センサーの取り付けは、費用も安く済み、メリットが多いものです。
電球の交換だけなら、本当にかなり費用が抑えられますし、業者に工事を依頼した場合も、他のリフォームに比べ、安価に行ってもらえるのでおすすめです。
一日忙しく働いて、帰ったマイホームの玄関は、暖かい色の照明で迎えてほしいものです。ご自身が帰宅されたときに、自動で感知して灯がつく玄関照明に代えれば、帰宅がより嬉しいものになるでしょう。この機会にぜひ、玄関を人感センサー付きの照明に代えてみてはいかがでしょうか。
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