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2019.01.25更新

エアコンが暖まらないからって故障とは限らない?原因ごとの解決法

エアコンが暖まらない!!実は故障じゃない3つの原因と解決策

 

「エアコンが、暖まらない……」これ以上に衝撃的な事件があるでしょうか?寒い冬の日、冷えた体を暖めてくれるエアコンの存在は、私たちの癒しのよりどころといってもよいでしょう。寒さ厳しい日本の冬を乗り切るために、欠かせない家電のひとつです。

 

エアコンが暖まらない原因には、さまざまな要因が影響しています。どの要因があなたの状況に当てはまるかはケースバイケース。こうすれば即解決、といった魔法のような解決策は、おそらく存在しません。自分に合った解決策を探ることが鍵といえるでしょう。

 

今回のコラムでは、エアコンが暖まらない3つの原因と、それらの解決策を具体的、かつわかりやすくご紹介していきます。あなたの状況に当てはまるものもあるでしょう。「自宅のエアコンが暖まらなくて困っている……」という人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

まずは「エアコンのしくみ」を理解しよう

エアコンが暖まらない原因を探るためには、エアコンの“しくみ”を理解することが非常に役に立ちます。毎日のように使用しているエアコンですが、単に冷たい風や暖かい風を出しているわけではありません。エアコンはきちんとしたしくみの上に成り立っているのです。

 

エアコンの主な役割は“暖房”と“冷房”です。これらの役割をエアコンが果たすとき、まず室内機を介して室内の空気を吸い込みます。そのあとエアコンの“熱交換機”によって、空気から冷気(熱)を奪い、再び室内機を介して暖かい(冷たい)風を、室内に送り出しています。

 

屋外に設置されている屋外機。屋外機からは、熱や冷気が奪われた空気が排出されます。暖房時には冷たい風が、冷房時には暖かい風が室外機から排出されているのです。室外機から出てくる空気の温度を確かめてみれば、その事実を体感することができるでしょう。

 

【故障だと疑う前に1】エアコン特有の「霜取り運転」について

“霜取り運転”は、エアコンの暖房時にたびたび起こる運転モードを指します。霜取り運転は室外機に付着した霜を溶かすためにエアコンが自動で判断し、暖房運転を始める前にオートで作動します。エアコンが故障しているわけではありませんので、ご安心ください。

 

霜取り運転は、一般的なエアコンでおよそ10分~20分ほど続くことが多いです。室外機に霜がついたままでは、エアコンは適切に稼働することができません。エアコンが身を守るための自衛機能ともいえるでしょう。寒い中終了を待つのはつらいですが、我慢です。

 

【故障だと疑う前に2】寒冷地では特別なモデルもある

また、寒冷地では、その寒さの影響で暖房の利きが悪くなることが多々あります。これは霜取り運転に代表されるように、外気が寒すぎるとエアコンが適切に稼働することが難しくなるためです。熱移動の効率が落ちてしまい、暖房の利きが悪くなってしまうのです。

 

エアコンのなかには、寒冷地に適した、暖房機能に特化したモデルも多くあります。エアコンの利きが悪くて気になる、困っているというようであれば、導入を検討してもよいでしょう。では、次項からエアコンが暖まらない原因を、詳しくお伝えしていきます。

 

 

 

原因1:設定が間違っていて暖風が出ない

原因1:設定が間違っていて暖風が出ない

 

エアコンが暖まらない原因のうち、もっとも単純で、もっともありがちなものが“設定間違い”です。「そんなことは絶対にない」とお思いですか? しかし、設定間違いが原因でエアコンが暖まらないということは、意外とあるようです。ひとつひとつ見ていきましょう。

 

設定が「暖房」以外になっている

冷房や除湿、送風など、エアコンには暖房以外にもさまざまな便利機能がついていますよね。リモコンの設定を今すぐ確認してみましょう。信じられないかもしれませんが、気づくと発生していることは多いものです。はじめに確認してみるのがよいでしょう。

 

設定温度が低い

エアコンは設定した温度をゴールにして、稼働を続けます。すでに室温と設定温度が同じくらいの温度であれば、エアコンから暖かい風は出てこないでしょう。設定温度を上げることで問題を解決することが可能です。こちらも設定同様に、起こりがちといえます。

 

リモコン操作が本体に届いていない

押したつもり、は結構な確率で発生します。リモコンを押して変更が反映されたと思いこんでいることはないでしょうか? エアコンがリモコンからの電波を受信したら、音が鳴ることがほとんどです。“つもり”を回避するために、音の確認を徹底しましょう。

 

上記3点は今すぐ確認、改善ができる、暖まらないエアコンの対処法といえるでしょう。「そんなまさか……」と思わずに、まずは必ず確認してみましょう。“まさか”は、意外と現実になっているものです。誰にも内緒で、そっとエアコンの設定を変更してみてください。

 

 

 

原因2:本体側に問題がある場合

エアコンが暖まらない原因が設定などにない場合、次に疑うのは本体側、すなわち室内機の不具合や故障です。エアコンの室内機に不具合がある場合は、業者に相談することを検討したほうがよいこともあるでしょう。こちらもひとつずつ、解説していきます。

 

本体が汚れている

エアコン本体を見てみてください。キレイでしょうか? エアコン本体の汚れは、ときに暖房機能に大きな影響を及ぼします。代表的なものは“フィルターの汚れ”でしょう。エアコンは室内の空気を吸い込み、排出します。途中にあるフィルターは、当然汚れてしまいます。

 

フィルター清掃は、定期的におこないましょう。エアコン本体から外してしまい、箒(ほうき)や掃除機で、ホコリを取り除くだけでも汚れは大きく改善します。同様のタイミングで空気が流れる通気口や、本体の上にたまったホコリも、取り除いておくのがよいでしょう。

 

エアコン本体にはフィルター以外にもファンやモーター、空気を圧縮する役割を持つ“コンプレッサー”などの部品が組み込まれています。しかし、これらの部品をメンテンスする場合は知識が必要です。自分でするより、業者に相談したほうが無難です。

 

本体の故障

エアコンが暖まらない原因、その中にはもちろん本体の故障も含まれます。設定をしても改善しない、汚れを取り除いてもよくならない、そのようなときは本体の故障を疑ってもよいかもしれません。故障が疑われる場合は、修理を業者に依頼するのが最善策です。

 

本体の性能に対して部屋が広すぎる

家電量販店などでエアコンを購入したという人も、多いのではないでしょうか。購入当時、エアコンごとに設定された、適切な部屋のサイズ目安を目にした記憶はありませんか?エアコンはそれぞれのモデルにあった、適切な部屋のサイズが設定されているのです。

 

たとえば、エアコンの適切な部屋のサイズが6畳である場合に、10畳の部屋で使用していた場合はどうなるでしょうか?エアコンが必死で働いていても、部屋の温度は一向に上がりません。それはひとえに、エアコンに対して大きすぎる部屋で使用しているからです。

 

さらにいえば、この状況は部屋が暖まらない原因になるだけではありません。常に全力で稼働するエアコンからは、過剰な電気代の請求が発生することもあるのです。電気代の高騰は、エアコンが原因かもしれません。早期劣化にもつながるため、注意が必要でしょう。

 

冷媒ガスが不足している

“冷媒ガス”という言葉を、あなたはご存知でしょうか? 冷媒ガスはエアコンの中でも欠かせない“空気の温度変化”を担当しています。暖房にせよ冷房にせよ、エアコンの機能に欠かすことができない、重要なガスです。通常はパイプの中の密閉空間に保持されています。

 

この冷媒ガスがなにかの拍子に漏れ出してしまうと、エアコンの暖房機能低下に直結します。冷媒ガスの量が減ると、暖房効率が大幅に下がってしまうのです。冷媒ガス漏れの修理をする際は、知識や専用器具が必要です。こちらも業者依頼が必須といえるでしょう。

 

上記の4点は、エアコン本体、すなわち室内機にありがちなトラブルの原因です。まずは手軽にできるフィルター掃除からはじめてみるのがよいでしょう。明らかにエアコンの調子がおかしい、という場合は業者に相談し、改善の手立てを提示してもらうのが得策です。

 

 

 

原因3:室外機に問題がある場合

原因3:室外機に問題がある場合

 

エアコンが暖まらない原因には、室外機に問題があるケースもあります。エアコンといえば室内機を思い浮かべがちですが、室外機も同様に重要な役割を担っているのです。室外機に問題があるケースの原因となるのは、主に下記のような状況です。

 

室外機が汚れている

屋外に設置されている屋外機は、雨風の影響を直接受けるため、汚れていることがほとんどでしょう。室内機は日常的に目にすることも多いため、汚れていた場合はすぐに気づくことができます。しかし、室外機は目にすることが少ないため掃除する機会もめったにないです。

 

室外機の表面の汚れはもちろんですが、通気口や内部のファンの汚れまで、あらゆる部分の汚れは、エアコンの働きを弱める原因になります。空気の流れを阻害したり、動きを鈍くしたり、さまざまなマイナス要因となるでしょう。汚れはエアコンの大敵といえます。

 

室外機の故障

室内機同様に、室外機も故障をしている可能性は十分にあります。もちろん屋外での使用を想定されているため、簡単に壊れることはないでしょう。しかし、不意に強い衝撃を与えたり、長年使うことで劣化したりと、室外機が故障に至る原因は数多くあります。

 

室外機周辺にものが置いてある

草が生えていたり、通気口の正面にものが置いてあったりすると、室外機の稼働の邪魔をしてしまいます。室外機周辺はスッキリとした環境を保ちましょう。空気の流れを確保することで、効率が上がり、エアコンから暖かい風が出やすい環境を整えることができます。

 

配管やホースなどにつまり・損傷がある

室外機からつながっている配管やホース。そこにつまりや損傷が見受けられるということはありませんか? 落ち葉や虫など、室外機を取り巻く環境はじつにさまざまです。つまりや損傷があると、空気の排出が滞り(とどこおり)、エアコンの効率が下がってしまいます。

 

エアコンの不具合の原因は室内機の不調のみではなく、室外機の状態にも大きく左右されます。まずは目につく汚れをキレイに取り除き、室外機周辺の環境をスッキリとした状態に整えてみてください。寒い中おこなうのはつらいですが、暖房のためには効果的です。

 

 

 

エアコンのお手入れは「半年に1回以上」が基本!

エアコンが暖まらない原因のひとつは、定期的な手入れの欠如(けつじょ)です。エアコンのお手入れや掃除、定期的におこなっていますか? 掃除の目安は半年に一度、可能であれば3か月に一度はおこなったほうがよいといわれています。

 

手入れや掃除を丁寧におこなうことで、エアコンから出る風の“におい“を爽やかに維持したり、内部に発生しがちなカビを除去したりすることが可能です。とくにカビが発生している場合は、健康被害につながる可能性もあるので、早めに取り除いたほうがよいでしょう。

 

また、定期的な手入れを続けることは、エアコンを長く使うことにもつながります。エアコンは1台数万円以上する高級品です。気軽に買えるものではありませんよね。エアコンから暖かい風が出なくて困った、となる前に対策としておこなっておくのもよいでしょう。

 

長年放置した汚れ…自分で汚れは取れるの?

長年放置してしまったエアコンの頑固な汚れ。拭いてもふいても取り除くことができない強力な汚れを除去するためには、どうするのがよいのでしょうか。

 

「そういえば、テレビで高圧洗浄機を使って、エアコンを掃除しているところを見たことがある」という人も、いるのではないでしょうか。 確かに高圧洗浄機を使ってエアコンを掃除しているシーンはありがちです。しかし、使用は避けたほうがよいかもしれません。

 

高圧洗浄機はその名前どおり、水に大きな圧力をかけて噴出(ふんしゅつ)し、その水流で汚れを除去するというものです。対して、エアコンは精密な機械も含んだ家電です。激しい圧力のかかる高圧洗浄機をエアコンに使用すると、故障の原因にもなりかねません。

 

「エアコンにこびりついた、頑固な汚れをなんとかしたい……」、そんなときは掃除を業者に依頼するのが正解でしょう。自分でおこなっても取りきれない汚れも、的確に除去してくれるはずです。故障させる心配もないので、安心して任せることができるでしょう。

 

 

 

【修理vs買い替え】どっちがお得?タイミングを見極めよう

エアコンが暖まらない原因を知り、設定を見直して、掃除もして、それでも改善されない場合はエアコンの故障ということになるでしょう。エアコンが故障してしまった場合は、修理か買い替えかを選択することになります。果たしてどちらがよいのでしょうか?

 

万が一、エアコンの汚れが相当にひどい場合は、クリーニングを依頼することも、選択肢のひとつでしょう。しかし、そのようなケースは稀(まれ)かと思います。そうなると、やはり残る選択肢は修理か買い替えかということになってきますよね。

 

ここで重要な目安となるのがエアコンの寿命です。一般的にいわれるエアコンの寿命は約10年。エアコンの使用年数が比較的短いようであれば修理を、使用年数が寿命に近いようであれば、買い替えを選択するのがよいでしょう。保証の有無も大きな判断基準です。

 

自宅のエアコン使用年数が3年ほどであれば、修理を選択するのがよいでしょう。3年であれば、購入時の保証も有効なことが多いはずです。少し年数が経過しているとはいえ、まだまだ新しいモデルのエアコンだといえるでしょう。この場合は修理がオススメです。

 

対して、エアコンの使用年数が10年以上、という場合は買い替えを検討したほうが得策かもしれません。10年経過しているのであれば、保証期間は終了している可能性も高いですし、修理費用もかさみます。新モデルにすることで、電気代の節約にもつながるでしょう。

 

部屋のサイズに合っていない場合は、移動を考えよう

もし、エアコンに設定されている適切な部屋のサイズと、実際に使用している部屋のサイズが異なるときは、エアコンを別の部屋に移動させてしまうのがオススメです。先述したように、エアコンが適切に稼働するためには、部屋のサイズも大きく影響します。

 

それならばいっそ、現在ついているエアコンを、適切なサイズの別の部屋に移動させてしまい、新しいエアコンを設置したほうがよいでしょう。電気代のムダな支払いを抑えることにもつながりますし、エアコンの寿命を延ばすことにもつながります。

 

修理をするなら、信頼できる業者を選ぼう

エアコンの買い替えよりも修理を検討したい、そう考えている人もいるでしょう。エアコンの修理をするのであれば、修理依頼をする業者は、信頼できるところを選びたいところですよね。どうせなら、修理後に相談などもできる親切な業者がよいでしょう。

 

そんなあなたにオススメの方法が“相見積り”と“公式サイトの参照”、そして“口コミサイトの確認”です。これらの方法を抑えれば、信頼のおける優良な業者に出会うことができるでしょう。それぞれにかかる手間も時間も少ないので、試しやすいともいえます。

 

相見積りは、複数の業者に見積りを依頼し、作業の内容や費用を比較する方法です。エアコン修理の費用相場を確認したり、もっとも安い費用で作業を依頼できる業者を探すためには、最高の方法のひとつでしょう。相見積りを取ることは、必須といえます。

 

公式サイトの参照は、業者の実績や、作業内容を詳細に確認したいときに役立ちます。電話をしたり、メールしたりした際に、併せて業者側の対応を見ておくのがよいでしょう。言葉遣いは丁寧か、対応は迅速か、などを確認して信頼できるか見極めるのです。

 

口コミサイトには、業者の作業を受けた人たちの、生の声が反映されています。中には過剰にほめる、批判する意見もあるでしょう。そうした意見は少し控えめに捉えるようにしてください。口コミを知ることで、公式サイトでは得られない情報を知ることができます。

 

上記の3点を踏まえれば、エアコン修理で信頼のおける業者を探し出すことができるでしょう。中でも相見積もりは必須です。せっかく依頼をするのであれば、納得のできる作業内容、費用で依頼をしたいところでしょう。ぜひ、参考にしてみてください。

 

 

 

まとめ

エアコンから暖かい風が出なくなってしまったら悲劇ですよね。ブルブルと震えながら帰ってきてようやくたどり着いたエアコンの部屋、スイッチを入れたらホッと一息……、つくこともできません。エアコン問題を解決することは、急用で重要な案件といえます。

 

まずは、簡単なエアコンの設定確認からおこなっていきましょう。設定におかしなところがなければ、原因は室内機、もしくは室外機にあるといえます。こちらもまずは簡単にできるお手入れや掃除からおこなっていきましょう。徐々に原因を深堀りしていきます。

 

万が一、エアコンが暖まらない原因が不具合や故障にあるとしたら、そのときは修理か買い替えを検討することになるでしょう。目安となるのはエアコンの寿命である10年です。使用年数が短い場合は修理を、長い場合は買い替えを検討してみてください。

 

エアコンは今や、生活に欠かすことができない家電のひとつです。寒い冬はもちろん、熱い夏にもお世話になることが多いでしょう。暖かい風が出ない場合は、冷たい風も出ない可能性もあります。早めに対処して、快適なエアコン環境を整えてみてくださいね。

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