あなたのテレビはきれいに映りますか?
アンテナブースターを使えば、画面にノイズが走る、かたまって動かなくなる、モザイクがかかったような画像になるといった問題が解決できるかもしれません。
このページでは、テレビの映像乱れの原因が受信電波の強さや障害物の有無である可能性にふれ、アンテナブースターを使用することで問題を解決することを提案しています。また、アンテナブースターの設置場所、選び方、性能なども紹介しています。
受信電波を増幅させることで、テレビ映像をきれいにし、ストレスなく視聴ができるようにしていきましょう。
目次
アンテナブースターはどんな役割があるの?
テレビの映りをよくする
日本では、どこに住んでいても地デジ電波が送られており、どの家庭でも地デジ放送を視聴することができるようになっています。しかし、電波を発信する所から遠く離れていたり、高層ビルや山で遮られている場合など、電波をうまく受信できないことがあります。
受信環境が悪く、そのせいでテレビの映りが悪いときに活躍するのがブースターです。ブースターを直訳すると、「Boost 後押し」と出てきます。つまりブースターは微弱な電波を増幅させる手助けとなる役割をもっているのです。
ケーブル内で起きる電波の損失を補う
電波が微弱になるのは電波が届きにくい環境にある場合だけではありません。ご家庭で「分配器」を使って複数のテレビを使われている場合や、「10メートル以上のアンテナケーブル」を使っている場合にも電波の損失が起こります。
「分配器」を使ってテレビを複数の部屋で見る場合、例えばメインの受信電波が100あるとしたら33・33・33(約)に分けるということになります。それぞれの電波が弱くなることは明らかですね。
また、「10メートル以上のアンテナケーブル」を通して受信している場合にもケーブル内で不具合がおこり、電波が損失するようです。
アンテナブースターは電波を増幅させることができるので、このような場合にも十分に対応できるのです。
こんなときはアンテナブースターを設置しよう!
では、アンテナブースターの設置が必要な場合とはどんなときでしょうか?
簡単にまとめていきましょう。
電波が受け取りにくい場所にテレビがある場合
発信所から遠く電波が弱い、発信所からは近いが電波が山や高層ビルに阻まれている、このような場合にはアンテナブースターの設置が必要です。
地デジの受信電波が弱くなった場合
特定のチャンネルが視聴できない、映りが悪い、モザイクがかかったようになる、停止画像になる。こういった問題がある場合は電波が受信しにくい状況にあるといえます。アンテナブースターを使うことで改善がみられる場合があります。
テレビを複数台に増やしたいとき
複数のテレビを視聴するためには「分配器」を使用します。分かれてしまう電波はどうしても微弱になってしまうので、アンテナブースターを合わせて設置するといいでしょう。電波を補うことができるので、各部屋での視聴がしやすくなります。
近所の環境が変わったとき
これまでは問題なく視聴できていたのに、「近くに大型施設ができた」、「高層マンションが建った」、という環境の変化で映りが悪くなる場合もあります。こういったときにもアンテナブースターの設置は有効です。
アンテナブースターを選ぶときは「設置場所」と「性能」を見て判断しよう!
では、具体的にどうやってアンテナブースターを選べばいいのか書いていきます。アンテナブースターには様々な種類がありますが、ご家庭での設置場所や環境にあわせて選ぶことが大事です。
設置場所で選ぶ方法
ブースターを室外に置くか、室内に置くかで2つのタイプに分かれます。受信電波が弱くて困っている場合は室外に置くほうが断然効果があるでしょう。ただし、室外に設置するためには劣化を防ぐ必要があり、工事費もやや割高になります。アンテナにより近く設置できる小型タイプのブースターで、防水タイプのものを選ぶといいですね。
一方、室内用ブースターの利点は個人でも簡単に設置できるということです。室外用と比べると電波の増幅量は劣ってしまいますが、賃貸物件などで工事ができない場合や取り付ける自信がない人は設置のしやすい室内型を選ぶとよいですね。
性能で選ぶ方法
ブースターを正しく選ぶためには製品の仕様をよく理解することが大事です。選び方を間違えてしまうと、「テレビを快適に視聴するために購入したのにちっとも改善されない!」ということにもなりかねません。ブースターを選ぶ際には慎重に数値を見て判断しましょう。
まずは「自分が見たい番組の電波」を受信できるものを選びましょう。ブースターによって受信できる周波数やチャンネルが決まっています。テレビの取扱書を必ず確認し、テレビの使用帯域にあったブースターを選びましょう。また、BS放送やCS放送に対応しているかどうかもチェックしましょう。
次にブースターの仕様書を見て、dBの単位で表示してある「ゲイン」の数値を確認しましょう。数値が高いほどテレビ映りが改善されるということになります。
また、「定格出力」という出力レベルを表している数値もチェックしましょう。
ただし、出力レベルの最大値を超える数値のものを選ぶとノイズがおこったり、機械の故障原因にもなりますので、出力の上限を下回る数値で選ぶとよいでしょう。
アンテナブースターの取り付け方法
アンテナブースターの取り付け順序を簡単に書いてみます。
- ブースター内の「ケーブルを接続する端子」を確認
- 「地デジ、BS・CSの接続端子」を確認
- 「アンテナからつながっているケーブル」を接続
- 「ブースター電源部」から「増幅部」へケーブルの配線を確認し、接続
- 「ブースター電源部」から「分配器」へケーブルを接続
以上の工程が終わったら、テレビの電源をONにして電波が良好に受信されているか確認してみましょう。改善されない場合や、つなげ方がわからない場合はアンテナ工事の業者に相談することをおすすめします。
アンテナブースターと分配器はセットで使うのが効果的!
分配器とは?
分配器は、テレビを複数台に増やしたいときに、地デジやケーブルテレビ、BS・CS放送の電波信号を複数に均等にわけることができる機器です。アンテナケーブルに分配器をつけると、1台しか視聴できなかったテレビが他の部屋でも見られるようになります。
両方合わせて使うメリット
分配器を使用してテレビを複数台に増やしている場合、ブースターを併用することで映像トラブルを回避することができます。先述したように、分配器を使用すると受信電波が分かれてしまい、1台あたりの受信電波が弱まることになります。
その結果ノイズが出る、映像がフリーズする、モザイクがかかるなどの不具合が生じてしまいます。アンテナブースターとあわせて使うことによって不具合が改善され、ストレスのない視聴が可能になりますね。
まとめ
テレビの映りが悪く、ノイズやフリーズの原因が受信電波である場合の解決法を書いてきました。「受信電波が弱い場所に住んでいる」、「近くに電波を遮ってしまう山や高層ビルがある」ことが原因でテレビの映りが悪くなっている場合に、アンテナブースターを取り付けることが有効です。
アンテナブースターとはなにか、選び方や設置方法などを理解した上で、ご家庭にあったアンテナブースターを設置されることをおすすめします。
最近では自分で簡単に設置できる室内型のアンテナブースターもたくさん販売されています。ただし、用途によって種類も多く、ご自宅のテレビと合うスペックを調べたりと大変なことも。失敗しないためにも業者へ一度相談されることをおすすめします。
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