
自分でエアコンを取り付けると費用は安くおさえられます。ただし、エアコンの取り付けにはいくつかのリスクがあります。取り付け作業に失敗したら、業者へ依頼をするよりもかえって費用が高くなるかもしれません。そのようなリスクがあることをよく考えたうえで、自分で取り付けるべきかどうかを選択したほうがよいでしょう。
本コラムでは、エアコンの取り付けを自分でする方法とそのリスクについて解説しています。それらを読んだうえで、自分で取り付けることに不安を感じた方は、業者へ依頼をしましょう。業者に依頼すれば、自分で取り付けるよりも、安全かつ確実にエアコンを取り付けることができます。
目次
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エアコン取り付けを自分でするリスクを考え直してみよう
エアコンを自分で取り付ける場合、思っていたよりも費用がかかる、作業が失敗しやすいというふたつのリスクがあります。それらのリスクについてみていきましょう。
機材のレンタル費用が高い

エアコンの取り付けを自分でする機会はとても少ないです。その少ない機会のために、取り付けに必要な機材を購入すると高額の費用がかかってしまいます。
例えば、エアコンの取り付けのために使う機材のなかに真空ポンプがありますが、その購入代金は安いものでも6,000円くらいかかります。取り付け工具を一式購入するとなると10,000円近くかかってしまうのです。
一方、機材をレンタルする方法もあります。例えば、ある業者に取り付け工具一式をレンタルすると、4日間で約3,000円と購入するよりも安くすみます。そのため、エアコンの取り付けを自分でするときに使う機材は、購入よりもレンタルのほうがよいでしょう。
しかし、レンタルする場合、自宅がお店から遠いと送料がかかります。送料とレンタル費用を合計すると、自宅の場所によっては5,000円以上かかってしまうのです。さらに取り付けに失敗して、業者に依頼することになれば余計に費用を負担することになります。
作業が失敗しやすい
エアコンの取り付け作業は自分が思っているよりも費用がかかりますし、一定の知識と経験がないと失敗しやすいです。具体的には、真空引き(真空引きについては後述します)のやり方を間違えてうまくいかなかったり、配管用の穴をあける位置を間違えたりするなどの失敗例があげられます。
ここで説明しましたリスクについて理解したうえで、エアコンの取り付けを自分でおこなうことに不安を感じた方は、業者に依頼するとよいでしょう。どの業者に依頼すればよいかわからない方は、ぜひ弊社にご依頼ください。
弊社に依頼していただければ、豊富な知識と経験を持つ業者をご紹介することができます。そのような優秀な業者に依頼すれば、エアコンの取り付けを安全におこなうことができるので、安心できます。ぜひ一度お電話ください。
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エアコンの取り付けを自分でおこなう方法
ここでは、エアコンの取り付けを自分でおこなう方法を解説いたします。エアコンの取り付けにはリスクがあることを承知したうえで、それでもなおエアコンの取り付けを自分でおこないたい方は、ここの説明を参考にして実践してみてください。
エアコン取り付け前の確認事項

エアコンを取り付ける前には、以下の4つの事項を順番に確認してみてください。順番に確認することでスムーズにエアコンを取り付けることができるでしょう。
1.電気の容量は十分か
エアコンは種類ごとに必要な電気の容量が異なります。その必要な電気の容量は基本的に室内機の送風口のあたりに記載されています。エアコンに必要な電気の容量に満たない場合は、エアコンの電源をいれるとブレーカーが落ちてしまうのです。すると照明がつかないなど不便になりますので、容量を増やす必要があります。
そこで、自宅の分電盤にあるアンペアブレーカーのなかで最も大きいレバーを調べてみましょう。そして、次の2つの条件をみたしているか確認してみてください。
- ブレーカーに赤・白・黒の3本の線が引き込まれている
- 契約電気容量が30アンペア(電流の流れる量の単位)以上である
その2点をみたしていれば、どのような種類の家庭用エアコンでも取り付け可能です。契約電気容量が30アンペア以上でも、ブレーカーに引き込まれている線が白と黒の2本しかない場合は、100ボルトのエアコンしか設置できません。200ボルトのエアコンを設置したい場合は、線を3本に増やす工事が必要です。その場合は、電気工事士などの資格が必要となる場合もありますので、業者に依頼しましょう。
2.室外機を置くスペースや配管パイプを取り付けるスペースがあるか
電気の容量が十分であることを確認したら、室外機を置くスペースがあるか確認しましょう。室外機のなかには圧縮機があります。その圧縮機は室温を調整する冷媒ガスを配管パイプを通じて循環させる役割を担っています。そのため室外機を置かないと、室内機からおくられた熱を外にだして冷えた冷媒ガスを室内機に送ることができないのです。
また、賃貸用のアパートやマンションの場合、両隣に部屋があるなど借りている部屋の位置によっては、配管パイプを取り付けるスペースがない場合があります。このように室外機や配管パイプを取り付けるスペースがない場合は、エアコンを取り付けることができませんので注意しましょう。
3.エアコンの配管をとおす穴やエアコンに使うためのコンセントがあるか
賃貸のアパートやマンションの場合、配管用の穴をあけたり、エアコン用のコンセントを新たに取り付けたりするためには、大家さんや管理会社の許可が必要です。そのため、配管用の穴があいていない、エアコン用のコンセントがない場合は、まず大家さんや管理会社の許可を得たうえで、それらの工事をしましょう。
4.壁のなかに耐力壁が使われているか
耐力壁(たいりょくへき/かべ)とは、地震などの自然災害に耐えるための補強材のことで、木材や鋼材が壁のなかにクロスしてはいることで耐震性などを高めます。そして、耐力壁が使われている壁にエアコンの配管パイプなどをとおす穴をあけると、壁のなかの補強材にも穴があきます。すると家の耐震性能が低下するなどの問題がおこるおそれがありますので、配管用の穴をあけるときは補強材に穴をあけないように注意が必要です。
1.据付板の設置
以上の4つの事項を確認して問題がなければ、エアコンを取り付けていきます。据付板(エアコンを固定する板)の設置には、ボードアンカー、マジック、金づちが必要です。ボードアンカーとはエアコンを固定するための釘のようなものです。
必要なものが準備できたら、まず室内機を取り付けるための据付板を設置する位置を決めます。エアコンが天井と平行になるように、マジックなどでボードアンカーを打ち込む位置の目印をつけていきましょう。目印をつけたら、そこにボードアンカーを打ち込んで、据付板の設置は完了です。
2.電線・ドレンホースの取り付け
据付板を設置したら、室内機と室外機をつなぐ電線を取り付けていきます。電線・ドレンホース(水滴を排出するホース)の取り付けには、ニッパー、カッター、ビスが必要です。
まず、絶縁体でおおわれている電線の先端部分をカッターで縦に切りこみをいれましょう。そして、ニッパーなどで絶縁体を取り除くと、色のついた電線が3本でてきます。その3本の電線を、室内機の下にある穴から基盤へとおしてください。
基盤のところにでた3本の電線も絶縁体でおおわれていますので、先ほどと同様にニッパーなどで絶縁体を取り除くと銅線がなかからでてきます。その銅線を室内機の基盤にさしこみましょう。さしこむときは、銅線の色と基盤の色が合致するように注意してください。そして、銅線が抜けないようにするためのエアコンの付属品をビスなどを使って固定します。
その後、排水用のドレンホース・冷媒をとおすためのガス管と液管を室内機の側面にある所定の場所に取り付けます。冷媒は室外機のなかで圧力をかけられガスから液体に変化し、その液体はガス管より細い液管をとおって、室内機に送られます。
そして、液体が気体に変化すると同時に、室内の潜熱と呼ばれるエネルギーを室内の空気から奪い取るのです。すると室内の気温が下がります。気体になった冷媒は、熱を保持したままガス管をとおって室外機の圧縮機にいき、排熱して、再び液体に戻ります。
3.室内機の取り付け
電線とドレンホースを室外にだしたら、室内機の取り付けにかかります。室内機の取り付けには、とくに必要な道具はありません。室内機を据付板のツメにひっかけて固定するだけです。固定するときは、室内機に取り付けたドレンホースと電線を配管用の穴にとおしながらおこないます。ただし、電線は配管のなかにとおします。
4.配管を接続
室内機の取り付けが終わったら、配管の接続に必要な以下ものを準備します。
- ビニールテープ
- パテ
- パイプカッター
- ニッパー
- レンチ
- ゲージマニホールド
- 真空ポンプ
電線がとおっている配管とドレンホースをビニールテープで巻きましょう。巻かないとかさばって作業しづらくなりますし、見栄えが悪くなるからです。
配管用の穴をパテで埋める
それが終わったら、配管用の穴をパテで埋めましょう。そうすることで雨風が室内や壁のなかに侵入することを防ぐことができます。ただし、パテで埋める前に、穴をウェットティッシュなどでふいてほこりをとってください。ほこりをとることで壁にくっつきやすくなるからです。
ガス管と液管の延長
穴をパテで埋め終わったら、室内機からきているガス管と液管を室外でさらにつないで延長し、室外機まで届くようにします。そして、ガス管と液管・電線がとおっている配管パイプ・ドレンホースの4つを束ねるために、配線テープで下から巻き上げていきます。こうすることで、電線などに雨水が侵入するのを防ぐことができますし、管がバラバラな状態よりも見栄えがよくなります。
室外機を設置し、ガス管と液管をフレア加工する
あらかじめ確保してあったスペースに室外機を設置し、ガス管・液管はパイプカッターで、電線はニッパーで切り、長さをそろえて室外機につなげます。パイプカッターとは鍵のような形をしており、パイプ状のものを切るための道具です。ガス管・液管を切るときは、パイプカッターの先端に管を挟んで回してください。
するとカッターが徐々にめり込んで、溝が深くなったのち切れます。切れたら、先端についているフレアナットをあとで使うので回収します。
そして、長さがそろったガス管・液管の先端にフレアナットをとおします。さらに室外機のバルブに取り付けるために、ガス管・液管の先端をフレア加工します。フレア加工とは、切り口をラッパのような形に加工することです。フレア加工することで、室外機にガス管と液管をしっかり接続することができ、それぞれの管のなかに外の空気や水分を侵入しにくくすることができます。
フレア加工をするときは、フレアツールが必要です。フレアツールは、ヘリコプターのような形をしている本体に、加工用の穴がサイズごとに並んでいる直方体のような形をしている機材をさしこんで使います。
フレア加工したガス管・液管を室外機につなげる
フレア加工したガス管・液管を室外機のバルブにさしこみ、フレアナットを手で回して締めていきます。そして、レンチでフレアナットをきつく締めて、ガスが漏れないように固定します。
5.真空引き
ガス管・液管をつなぎ終わったら、真空引きをします。真空引きとは、接続したガス管・液管のなかの空気や水分を抜き取り、冷媒だけの状態にする作業です。真空引きをするときは、ゲージマニホールドと呼ばれる圧力計で管内の圧力を計測しながら、真空ポンプで空気と水分を抜いていきます。
まず、ゲージマニホールドのLOW側のホースを室外機のサービスポート(冷媒の注入口)につなぎます。次に、ゲージマニホールドの中央にある黄色のホースを真空ポンプにつなげ、ゲージマニホールドのLOW側にあるバルブを開きます。その状態のまま、真空ポンプの電源をいれて動かすと、管内にある空気と水分が抜け、冷媒だけになります。
ゲージマニホールドの圧力計がマイナスになったら、ゲージマニホールドのバルブを閉じて、真空ポンプを止めましょう。マイナスになれば、管内は冷媒だけになっています。
電線の接続
室内機から伸びる電線の先の絶縁体をカッターやニッパーで取り除いてください。すると3本の色別の電線がでてきます。その電線も絶縁体におおわれているので、ニッパーでむいてください。そして、室外機の基盤にさしこみます。基盤には3色さしこみ口がありますので、色が合致するようにさしこんでください。
6.仕上げ
電線を接続し終わったら、カバーを取り付けてビスで固定し、室内機のコンセントをさします。電源をいれて冷たい空気がでてくるか確認しましょう。問題なければ作業は完了です。
ここまでの説明をみて取り付けが難しいと感じた場合は、業者へ依頼をしましょう。その場合は弊社にご依頼ください。弊社にはエアコンの取り付けに関する高いスキルを備えた業者が多数加盟しておりますので、安全かつ適切に取り付けることができます。ぜひ一度お電話ください。
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業者へ依頼をするときのポイント
エアコンを業者に依頼するときには、費用やサービスの質が気になるでしょう。ここでは、より費用が安く、サービスの質が高い業者を選ぶことができるようなポイントを紹介します。
業者が作成した見積書の内容が詳細である
見積り内容が詳細だと、どの作業にいくらかかっているのかがわかります。さらに不当な水増し請求を防ぐことができます。
アフターケアが充実しているか
取り付け後に、エアコンに不具合が発生したり、配管用にあけた穴に雨水が侵入してきたりなどのトラブルがおこる場合があるかもしれません。そんなときのために作業後のトラブルを保証してくれる業者を選ぶとよいでしょう。
相見積りをとる
相見積りとは、複数の業者から提出してもらった見積書の内容や金額を比較することです。相見積りをすることで、一般的な費用相場がわかりますし、同じ作業内容であれば費用が安い業者を選ぶことができます。見積りを無料でおこなってくれる業者を複数選ぶと費用がおさえられるでしょう。
見積りをとるなら弊社へお任せください!

弊社では見積りの作成を無料でおこなっておりますので、エアコンの取り付けの見積りをとりたい方は、ぜひ弊社にご依頼ください。通話は無料ですし、メールでの相談も可能です。ぜひお気軽にご連絡ください。
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