
BSを見るにはBSアンテナ、BS対応のケーブル、BS対応テレビの3つが必要です。BS放送は地デジと電波の種類が違うため、BSアンテナでなければ受信することができません。また、ケーブルもその種類の電波を通すことができるものである必要があり、同様にテレビもBS対応でなければなりません。
今回は、BS放送を見るにはどのように準備すればよいのかを解説していきます。よくある質問や疑問についても解決できるようになっていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
BSを見るのに必要なもの
BSを見るのに必要なのは、BSアンテナ、BS対応のアンテナケーブル、BS対応のテレビ、この3つです。それぞれについて具体的に見ていきましょう。
1.BSアンテナ

まず必要なのはBSアンテナです。冒頭でも述べましたが、地デジとBSでは電波の種類が違うため、同じアンテナで受信することができません。BSを見るにはBS放送を受信するための専用アンテナを設置する必要があります。
また、BSアンテナの準備をする前に設置が可能かどうか確認する必要があります。BSの電波は人工衛星から送信されており、その衛星は南西方向にあります。そのため、南西方向に障害物がある場合は設置することができません。アンテナを購入する前に南西方向に障害物がないかよく確認するようにしましょう。
2.BS対応のアンテナケーブル
次に必要なのがBSに対応したアンテナケーブルです。アンテナで電波を受信したら、今度はその信号をアンテナケーブルでテレビまで運ぶ必要があります。アンテナケーブルは種類によって、通せる電波の周波数が決まっています。そのため、BSの信号を通すことができるケーブルを使う必要があるのです。
ケーブルを選ぶ際はパッケージに「BS対応」と書いてあるものを選びましょう。また、品番を確認した際「S-○○-○○」のように、「S」と書いてあるものはBS/CS対応のケーブルです。今使っているケーブルがBS対応かどうか、ケーブルに書いてある品番を確認して見ましょう。
BS対応のテレビ
BSを見るにはテレビもBSに対応している必要があります。アンテナケーブルからテレビに届けられた信号は、チューナーという機器によってテレビの映像に変換されます。BSを見るにはBSの信号に対応したチューナーが必要なのです。
このチューナーは多くの場合、テレビに内蔵されています。確認するためには、テレビのリモコンにBSやCSのボタンがあるかどうかを見てみましょう。ボタンがある場合はBS対応のテレビであるということになります。また、B-CASカードもBSに対応している必要があります。BS対応のB-CASカードは赤色ですので、確認してみましょう。
有料チャンネルを見るには契約が必要
ここまで紹介した3つが準備できればBSを見ることができます。ただし、すべてのチャンネルが見られるわけではありません。BSには有料チャンネルと無料チャンネルがあり、有料のチャンネルを見るには視聴契約が必要となるのです。有料チャンネルを放送しているのは現在3社あります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.NHK

NHKは厳密には有料放送ではなく、「公共放送」という位置づけで、見られる状態にある場合は契約しなければならないとされています。契約していない場合は画面に契約する旨のメッセージが表示され、契約をすることでメッセージが消えます。
2.WOWOW
2つめはWOWOWです。WOWOWでは映画やドラマ、ドキュメンタリー番組を放送する「WOWOWプライム」、音楽やスポーツ、ステージなどのライブを放送する「WOWOWライブ」、映画を中心に放送する「WOWOWシネマ」の計3チャンネルを見ることができます。
申し込みはインターネットからすることができ、申し込みから15分ほどで視聴が可能になるようです。
3.スカパー
3つめはスカパーです。スカパーは全部で数十以上のチャンネルがあります。しかし見られるチャンネルは契約内容によって異なり、全部見ることができるコースもあれば、5個や10個のチャンネルを選んで視聴するコースもあります。
スカパーもインターネットから申し込むことが可能で、30分ほどで視聴が可能になるようです。
アンテナが設置できない場合のBS視聴方法
さきほど軽く触れましたが、南西方向に障害物がある場合はアンテナを設置してBSを見ることはできません。しかし、そういった場合でもBSを見る方法があります。ここではアンテナを使う以外に、BSを見るにはどのような方法があるのか解説していきます。
視聴方法1.ケーブルテレビ

1つめの視聴方法はケーブルテレビを使う方法です。ケーブルテレビとは、電波ではなく専用のケーブルを使ってテレビを見ることができる仕組みです。各地域にある、ケーブルテレビサービスを提供している会社と契約して回線工事をおこなうことで、アンテナがなくても地デジやBSを見ることができるようになります。
ケーブルテレビでBSを見る場合、有料チャンネルの契約は利用中のケーブルテレビサービスを介しておこなうことになりますので覚えておきましょう。
視聴方法2.光回線
2つめの方法は光回線を使う方法です。こちらも仕組みとしてはケーブルテレビと同様ですが、光回線を使っているため通信速度が早く、電話回線やインターネット回線も同時に利用できる特徴があります。
光回線を使ってBSを見る場合も、有料チャンネルの契約は光回線サービスを介しておこなうことになります。
BSに関するよくある4つの質問
ここまで読んだ方はBSを見るにはどのようにすればいいのかがご理解いただけたかと思います。ここからはBSに関するよくある質問についてお答えし、細かい疑問を解消していきたいと思います。
Q1.アパート、マンションの場合の違いはある?

アパート、マンションの場合、一軒家と異なり自分でアンテナを設置できないことがほとんどです。アパートやマンションでは建物全体で共有している、共用アンテナを使って受信しています。
共有のBSアンテナがすでに設置されている場合はアンテナの設置工事をおこなう必要はなく、BS対応のアンテナケーブルとテレビさえ準備できればすぐにBSを見ることができます。
また、近年ではアンテナではなく、マンション自体にケーブルテレビや光回線が入っており、そちらを使ってBS/CSが見られる場合が多いようです。一度建物の管理者に確認してみるとよいでしょう。
Q2.BSとCSの違いは?
BSは“Broadcast Satellite(放送衛星)”の略称、CSは“Communication Satellite(通信衛星)”の略称です。BSはもともと放送を目的として作られた衛星を使っており、CSは元は通信を目的として作られた衛星を使って放送しているという点で異なります。
ただ、電波の周波数の高さや衛星の方向が近いため、BSを受信できるアンテナであればCSも受信することができます。
また、CSはスカパーの会社がほぼ独占状態で使用しており、専門性の高い、いわゆるニッチなチャンネルが数多くあるという特徴があります。
Q3.古いアンテナでもBSは見れる?
地上波放送がアナログからデジタルに変わったのと同様、BSもアナログからデジタルに変わりました。しかし、地デジと同じようにアンテナの交換が必要かというと、必ずしもそうでもなく、BSアナログ放送用のアンテナでもBSデジタル放送を受信することができます。
ただし、1997年以前に販売されたアンテナの場合は性能が足りず、満足に受信できないこともあります。一度映るかどうか試してみて、映らないチャンネルがある場合は新しいBSアンテナに交換するとよいでしょう。
Q4.BSアンテナの設置はどこに頼めるの?
BSアンテナの設置はアンテナ設置業者に依頼することができます。自分で設置することも不可能ではありませんが、アンテナの設置は難易度が高い作業です。高所で作業する危険性もありますが、一番の問題は角度調整です。
BSアンテナは上下左右の角度を衛星の方向に正確に合わせなければなりません。角度が数度違うだけで受信状況が大きく変わるのです。受信状況を見ながら、高い精度で合わせる必要があるため、自分でおこなうのは難しいといわざるを得ないでしょう。
アンテナの設置は業者に依頼するのが賢明です。もし業者をお探しの場合は弊社にご相談ください。全国にある多くの加盟店の中から、費用の安い業者やすぐに対応できる業者など、ご要望に合わせてご紹介させていただきます。費用のお見積りまで基本的に無料でおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
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