お店をオープンさせる時や、改装をする時には店舗内のインテリアや外装などデザイン面に注目しがちです。しかし、電気の使用環境についても気をつけなければ、使い勝手の悪いお店になってしまうこともあります。
最悪、再改装が必要になる事態にもなりかねませんので、注意しなければなりません。そこで、見落としがちになるポイントや、それによりどんなトラブルが起きてしまうのかについて紹介したいと思います。
電気工事で見落としがちなポイントとトラブル
電気の使用状況を確認しておかなければ、設備が使えないなどのトラブルの原因となります。
簡単な問題であれば、後からすぐ対処することもできますが、時には大掛かりな電気工事が必要なケースも予想されますのできちんと確認しておきましょう。
コンセントの数が足りない
お店をオープンさせる時には、テナントを利用する事も多いでしょう。そんな時に見落としがちになるのが、コンセントの数です。コンセントが備え付けてあるからと油断していると、コンセントの数が足りなくなることもあります。
延長コードやタップを使って代用することができるかもしれませんが、配線が邪魔になることがありますし、電気設備の位置を変更しなければならなくなる事もあるでしょう。また、状況によってはあとからコンセントを増設しなければならないこともあるようです。
電気の容量が足りない
お店の中で使う電気設備は、家庭用の設備と比べると多くの電力を消費する物も多くあります。使用する設備に合わせて、電力の使用量を計算しておかなければ、工事が終わってから使えない電気設備が出てくるかもしれません。
開店準備が整ってから、「こんなはずじゃなかった」という事にならないよう、使用する電気の量と使える容量を確認し、必要であれば使える電気の容量を増やすことも視野に入れておきましょう。
負荷が一箇所に集中する
電気設備を一箇所に固めてしまうことで、負荷が集中してしまうことがあります。そんな状態がいつまでも続いていると火災や、漏電の原因になる事もありますので注意が必要です。
どうしても、負荷が集中してしまう場合は、負荷を分散させるための対策が必要になるかもしれません。
先のことも考えて計画をたてる
電気設備の使用環境を確認する時には、先のことも考えて計画をたてることが重要です。例えば、電気設備の追加や、事業拡大をする時の事を考えてなければ、その都度電気工事が必要になったり、設備の導入を断念しなければならないこともあります。
設備の導入や、事業を拡大するチャンスを逃さないためにも、先を踏まえた計画をたてておくと良いでしょう。現在新店舗のオープンや、改装を考えている方で、電気の使用環境に余裕が無い時には、計画を見直したほうがいいかもしれません。
電気工事業者の意見も参考に
上記で紹介したようなトラブルや、計画のズレを防止するためには、その業界のプロに相談することが一番の対策になるでしょう。電気設備の場合、電気工事業者がそれに該当します。
内装屋さんや工務店に一緒に相談するという方法もありますが、そこから下請けや外注の電気工事業者に仕事が振られるケースもあるそうで、そうなってしまうと意思疎通うまくいかない事があるかもしれません。
可能であれば、電気工事については、電気工事のプロに相談する形を取ったほうが良いでしょう。
まとめ
新しくお店を構えたり、お店を改装したりする時には、お店のレイアウトだけではなく、電気設備に付いてもしっかりと考えることで成功へと近づくでしょう。電気設備についての相談は、電気工事のプロに相談することで、希望に沿った配線やコンセントの増設といったプランニングを提案してくれます。
やはり、素人では見落としがちなポイントがあったり、施工後にトラブルがあったりすることも予想されます。お店の工事を成功させるためにも、電気工事については電気工事のプロに相談するようにしましょう。