近年、青色発光ダイオードの発明、量産化によりLEDが急速に普及しました。電気工事が行われ、家庭の照明からトンネル、信号機の照明など様々なものがLEDへ変化しました。例として徳島県の信号機のLED化率を挙げると、2014年時点で車両用信号機は59.9%で5,616灯、歩行用信号機は17%で1,006灯となっています。車両用信号機の59.9%というのは高い方で、隣県と比べても徳島県の方が高いです。意識して信号機を見ると、「徳島県はこんなにもLEDの普及が進んでいたのか」という気持ちになる方も多いと思います。LEDがこんなにも普及した理由としては、まずLEDが非常に省エネルギーであることが挙げられます。白熱電球の約6分の1の消費電力であり、蛍光灯と比べても40~50%削減されています。そのためCO2を減らすことができ、地球温暖化防止の役割も果たしています。また、LEDが長寿命であることも普及した要因の一つといえます。白熱電球が一番短く3,000時間程度、蛍光灯は6,000~12,000時間程度ですが、LEDはなんと4万~6万時間というはるかに長い寿命を持っています。LEDは初期の照度の70%になったら寿命であるとされています。つまり、照度が70%になるのが4万~6万時間程度ということになります。さらにLEDは低発熱です。従来の電球の卓上ライトは触ると熱くてやけどをしそうになりますが、LEDの場合は時間が経っても触っても問題がないくらいの熱さです。そのため、小さい子供さんが誤って触ってしまっても危険ではありません。このようにLEDには様々なメリットがありますが、デメリットも存在します。それは価格が高いことです。最新のものになると小さい電球でも3,000円程してしまいます。また蛍光灯からLED照明に変える場合、電気工事が必要になります。この電気工事にも多少の費用がかかってしまいます。しかし、省エネルギーであることや長寿命であることを考えると、導入時にお金がかかっても導入する価値は十分あると思いますので、電気代でお悩みの方はLED照明の導入を考えてみるといいです。